この記事では、Colaboの不正会計問題について、時系列で起こった出来事を整理していきたいと思います。
(WBPC全体としての状況整理、及びWBPそれぞれの状況については別の記事でまとめる予定です)
基本的には暇空氏が公開したnoteの情報をまとめつつ、関連するXの投稿や他媒体の記事の内容も盛り込み、できるだけ引用元を明記するように心がけています。
この記事を読んで頂ければ、WBPCの不正会計問題がどのような経緯で問題提起され、どのような経緯で現在に至るのかわかると思います。
なお、記事中の誤記や認識誤り、抜け漏れ等がございましたら、お手数ですが問い合わせフォームもしくはコメント欄よりご連絡頂けますと幸いです。
2024/6/27更新:東京都知事選でひまそらあかね氏を応援している人をまとめましたのでご一読ください。
Colabo問題状況整理(時系列一覧)
Colabo問題に関連して、現在までに発生した出来事を時系列にまとめました。
時期 | 出来事 |
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2021年~2022年7月頃 | 「温泉むすめ」等の作品を燃やしたことに関連し、暇空氏がColaboの仁藤氏に対する言及を開始 |
2022/8/14 | 暇空氏、Colaboの会計に関する不正疑惑について指摘を開始 疑惑①:人件費が前年比1.5倍に増えているが関連費用がその分増えていないのは不自然 疑惑②:利益2.5億のうち、1億円という多額を職員雇用積立金に積み立てしているのが不自然 →助成金をもらうためのごまかしではないかとする会計士の指摘有り 疑惑③:受託事業収益が前年比2倍になっているが、Colaboの求人は2019年から2022年まで経理と事務のみ。足りない人手はどこから調達したのか? 引用元 |
2022/8/30 | 暇空氏、Colaboのアウトリーチ事業実施実績が年間34回(要項では原則年52回以上実施することになっている)しかないことを指摘 東京都に対して公文書開示請求 引用元 |
2022/9/3 | 暇空氏、Colaboは東京都若年被害女性等支援事業実施要綱に記載してある「対象団体は宗教活動や政治活動を主たる目的とする団体は除く」に抵触しているのではないか、という問題提起 →Colaboは合宿と称して、沖縄辺野古基地反対座り込みや、韓国に行って慰安婦問題団体と会合をしたり政治活動をしている点から 引用元 |
2022/9/4 | 暇空氏、Colaboの活動実績における給食費及び支援費の不正疑惑について指摘 ①給食費実績「396万円」に対して「食事提供数:1,535食」とある。 →1食あたり2,600円の食事を提供しているようには見えない (補足1参照) ②2021年の支援費実績が「2,578万円」で、年々うなぎのぼりで増えている。内訳が不明 (補足2参照) 引用元 |
2022/9/8 | 9/4の指摘に対して仁藤氏からの反論あり。 曰く年間1,535食は「シェルター等での食事提供数のみをカウントしている」。 つまり、実際はバスカフェや郵送などで毎月100人に30食以上は提供しているので、年間36,000食(100×30×12)は提供している。要は1,535食は実際の数字ではなかった、ということ 暇空氏による再反論: ①上記反論が真なら、事業報告書にこのようなどんぶり勘定の数値を書いて許されるの? ②食料の郵送なら送料がかかるはずだが、通信運搬費は2020年度と比べて横ばいで増えていない。バスカフェの利用者も微増。給食費が2020年度と比べて2倍以上になった理由の説明にならない ③そもそも100×30×12という計算をしているということは、「毎月決まった100人に30食支給している」と読める。つまり、困っている女性に一時的に食事を提供するわけではなく、「アパートに住まわせている女性に固定で毎月食料を送っている」のでは? ※東京都に対する公文書開示請求の状況 →延長上限の60日間延長し、10月24日までに回答するとの返信あり 引用元 |
2022/9/9 | 暇空氏、「Colaboは10代の女の子をタコ部屋に住まわせて生活保護を受給させ、毎月一人65,000円ずつ徴収している」と問題提起 詳細: Colaboが公開している画像を分析し、下記仮説を提唱 ①家出少女に弁護士を使って役所に行かせ、生活保護を受給させる ②シェアハウス(タコ部屋)やアパート(自物件)に住まわせて一人月65,000円(家賃3万+光熱費1万+保険・税2.5万)を徴収している(生活保護不正受給疑惑) ③募った寄付品の食料は、アパートに住んでいる子に定期的に送っている(生活保護不正受給疑惑) ④こうして子飼いにした女の子たちを、沖縄基地反対座り込み活動や韓国慰安婦団体正義連のデモに連れ回して政治活動を主として行っている(補助金の不正受給疑惑) 引用元 |
2022/9/13 | 暇空氏、Colaboの医療費の不正会計疑惑について指摘 医療費(アフターピル、性病検査など)約70万円の保険診療分をいったんColaboが払い、全額を医療機関からの寄付としてColaboにキックバックしている つまり、経費の支出を支援費として経費計上しているにもかかわらず、その分を寄付で全額もらっているので不正会計である 引用元 |
2022/9/15 | Colaboに対する住民監査請求を受け付け 内容: ・政治的活動 ・給食費の異常な増加 ・支援費の異常な増加(医療費の不正キックバック含む) ・バスカフェ実施回数 ほか |
2022/9/26 | 暇空氏、Colaboの生活保護の不正受給について指摘 前提として、生活保護を受給するためには一人一部屋の個室を設ける必要がある。 Colaboの事業報告書では「5物件15部屋のシェアハウスがコロナ禍で10部屋に減った」とある。3LDKなら減らさずに部屋にこもればいいだけでは?なぜ部屋数が減るのか? →3LDKではなく、1LDKに複数人を住まわせている。すなわち不正受給 引用元 |
2022/10/2 | 暇空氏、東京都の担当者に14個以上の質問を投げた →2022/11/28のnoteで言及。なお11月末の時点で未回答 この質問の中に、「受託した他3団体も同じ監査ルールか」がある。 暇空氏はかなり早いタイミングでWBPにも問題があることを察知していた様子が見受けられる |
2022/10/27 | 東京都監査委員、Colaboに対する住民監査請求を却下 監査結果本文 |
2022/11/2 | Colaboに対する住民監査請求(2回目)を受け付け |
2022/11/5 | Colaboに関する公文書開示された都庁への報告書と、HPで公開された報告書の数字を比較。 都庁への報告書とHP報告書の数字を水増ししていると指摘 引用元 |
2022/11/8 | 令和1年からの3年間でタイヤ購入費用「1,327,282円」を都庁に申請して受け取っていたが、実際には2022年に2014年製造のタイヤを装着していたことが判明 →横領ではないかと指摘 また、駐車場代の不審な点についても指摘 引用元 |
2022/11/11 | Colaboに対する住民監査の実施が決定 →住民監査実施は6年振り。 なお、監査結果は受け付け日である11/2から数えて60日以内に提出する必要あり (補足3参照) |
2022/11/20 | Colabo弁護団が声明を発表 引用元 |
2022/11/29 | 住民監査請求陳述会実施 リーガルハラスメント記者会見 (補足4参照) |
2022/12/5 | 暇空氏、Colaboの第4四半期の数値がマイナスになることを指摘 その他、宿泊費や人件費に関する矛盾点を指摘 引用元 |
2022/12/6 | 暇空氏、川松都議と連携することを発表(後に解消) 引用元 |
2022/12/7 | 暇空氏、住民訴訟に対するカンパ募集開始 →開始24時間で2,200万円 (2024年2月現在、累計1億4,000万円) 引用元 |
2022/12/8 | DV支援交付金(補助金)の公文書開示請求の通知が来る →ほぼ黒塗り 引用元 |
2022/12/11 | 暇空氏、Colaboの会計報告全体に対して指摘。 →総じて使い切れていない。受託費4,600万円に合わせて適当に実績をいじくって申告している 引用元 |
2022/12/13 | Colaboから暇空氏が訴えられる 通称「タコ部屋訴訟」 1,100万円の支払いと記事削除、謝罪文の掲載 引用元 |
2022/12/14 | 「ナニカグループ」という名前が初登場 WBP(若草プロジェクト、BONDプロジェクト、ぱっぷす)の実施状況報告書を精査 WBP全てにおいて、令和3年の実績がめちゃくちゃ。ほぼ何もしていない →この動画はのりこえねっとから著作権侵害を受け、一時的に動画が停止された(現在は復活) 申し立てが不当であるとして訴訟提起 引用元 |
2022/12/28 | 住民監査請求の結果が通知 一部支出に対する不正が指摘され、東京都に対し2023年2月末までに実態を再調査するよう勧告 (補足5参照) |
2023/1/21 | 暇空氏、住民訴訟提起 2022/12/28の住民監査請求監査結果に対して提起したもの。被告は小池都知事と都庁職員。 (都知事に対する訴訟2つめ?) 争点は住民監査請求監査結果のうち前半部分、暇空氏による指摘が表3を理由に妥当でないと退けたことを訴える内容 引用元 |
2023/2/28 | 再調査の結果が発表 結論:2021年度にColaboが支出した約2,900万円のうち、約192万円を経費として認めない。しかし、支出総額が委託料の上限である2,600万円を上回っていたため、Colaboに対する返還請求はしない。 <職員の給与> ・57,347円と管理台帳に記載すべきところ誤って507,347円と記載してた ・本当は総額で2,200万円支出していたが、帳簿上900万しか記載していなかった(→なんで?) <税理士報酬等> ・按分し、一部が過大計上であるとした(→過去分は計算しないの?また、他の費用は按分しないの?) <旅費交通費> ・レンタカー代27,840円を支出(→業務でレンタカー使うことある?) <医療費> ・キックバック疑惑に関してはゼロ回答 |
随時更新予定
補足
時系列の表中にある補足です。
補足1. 給食費の謎について
2022/9/4の指摘にあった給食費の謎について、暇空氏のnoteを引用して補足します。(引用元note)
Colaboの活動報告書によると、2014年~2021年における給食費の推移は下記の表のようになっています。
<Colaboの給食費実績推移>
2014年 給食費84,000円 59食 (1食あたり1,423円)
2015年 詳細非開示
2016年 詳細非開示
2017年 給食費54万円 465食 (1食あたり1,161円)
2018年 給食費62万円 609食 (1食あたり1,018円)
2019年 給食費131万円 1,364食 (1食あたり960円)
2020年 給食費203万円 1,768食 (1食あたり1,148円)
2021年 給食費396万円 1,535食 (1食あたり2,579円)
2020年までは1食あたり1,000円程度で推移していた1食あたりの費用が、2021年になると2倍以上に膨れ上がっています。
特に食事の内容を変えたとの言及もなく、396万円が本当に給食費の実績なのか?という疑問があります。
補足2. 支援費の謎について
2022/9/4の指摘にあった支援費の謎について補足します。(こちらも引用元は暇空氏のnoteです)
Colaboの活動報告書によると、2014年~2021年における支援費他関連費用の推移は下記の表のようになっています。
<Colaboの会議費、謝礼金、接待費、支援費実績推移>
2014年 会議費5万円
2015年 詳細非開示
2016年 詳細非開示
2017年 会議費,謝礼金 合計82万円
2018年 会議費,謝礼金,接待費 合計36万円 支援費28万円
2019年 会議費,謝礼金,接待費 合計85万円 支援費172万円
2020年 会議費,謝礼金,接待費 合計23万円 支援費1,462万円
2021年 会議費12万円 謝礼金接待費0円 支援費2,578万円
2020年から支援費が急激に増えています(使途不明)。
支援活動がこの時期に増えたのか?というと、食事提供数は減っていますし、それほど支援活動が増えた形跡はありません。
補足3. 住民監査請求について
東京都監査事務局のHPによると、住民監査が実施される要件は次の通りです。
つまり、Colaboに対する住民監査の実施が決定したということは、Colaboの会計に関して「違法又は不当な公金の支出が、相当の確実さで予測される」と、東京都監査事務局が認めたということです。
住民監査請求が通り、監査が実施されることになったのは6年振り※です。
※この監査請求は週刊文春の記事をベースにしたもので、提起人が1から調査した住民監査請求が通るのは20年振り
ちなみに6年前の住民監査請求は舛添要一都知事(当時)が公用車を私用に使い、コンサートや野球観戦に行くために使っていたことに対するものでした。
当時大きな話題となり、、連日舛添都知事が追いかけ回されていたことをご記憶の方も多いと思います。
今回の暇空氏による住民監査請求は金額も多額であり、ニュース性はかなり高いと思いますが、実際は地上波テレビやインターネット上でもほぼ扱われていません。
なお、監査請求は過去1年を超えて行うことはできません。
暇空氏による住民監査請求が2021年分しか行われていないのはこの理由によります。(2020年以前もWBPCによる不正会計が疑われているが、監査請求ができない)
補足4. リーガルハラスメント記者会見について
2022年11月29日に行われたいわゆる「リーガルハラスメント記者会見」ですが、これはColabo側が7名の弁護士を並べ、100名近くのマスコミ関係者を呼び、暇空氏を糾弾する目的で開催されました。
暇空氏は正当な手続きを踏み、公文書や公開されているホームページ等の情報を元に不正を追及し、住民監査請求を行っています。
このような個人の活動は政治の透明化につながる大変意義のある活動だと思いますが、Colaboは大々的な記者会見を開き、暇空氏による活動が「悪質なデマ」であると断定しました。
そして、このような正当な手続きを踏んだ監査請求を「リーガルハラスメント」だと批判したのです。
法律の専門家であるはずの弁護士が、住民監査請求という市民の権利行使に対して吐いたこの暴言に対し、SNS上では大きな批判が起きました。
なお、この記者会見は衆議院の議員会館を使用して行われています。
誰がこの会見に対する使用許可を出したのか、暇空氏は開示請求をしたものの結果は却下となりました。(関連noteリンク)
補足5. 住民監査請求の結果
Colaboに対する住民監査請求の結果を受けた暇空氏によるポスト
この投稿のインプレッションは2500万近くあり、Colabo問題の注目度がうかがえます。
また、この監査結果報告には「表3」という新しい経費実績が登場しました。
従来の報告(2,600万)に対して表3の経費総額は2,906万円となっており、これが正しい経費の金額だということです。(監査人が領収書まで確認したかは不明)
つまり、「Colaboが都庁に提出した令和3年の報告書は虚偽だったこと」及び「ColaboがWebで公開している活動報告書は虚偽だったこと」がこれで確定しました。(暇空氏のnoteより引用)
監査報告書では、この表3の金額を根拠として暇空氏の指摘の大部分を却下した一方、一部経費が不当だとして東京都に対し、令和5年2月28日までに再調査を実施するように命じました。
当然ながら急に出てきた「表3」の数字がどこまで信用できるのか疑問ですし、この数字を鵜呑みにして問題なしと判断した監査委員の判断が問われます。
議員の動き
Colabo問題に対してほとんどの国会議員、地方議員は消極的ですが、一部議員は暇空氏の活動を評価しています。
参議院議員である浜田聡議員は、積極的にColabo問題のまとめや暇空氏のポストをリポストするなど、暇空氏による問題提起をポジティブに評価しています。
また、東京都議会議員である川松真一朗氏は一時暇空氏と連携し、Colabo問題を東京都の管理側の問題として捉え、追及していました。
が、その後2023年9月頃になり上層部からの圧力?によりWBPCに対する追及が不可能に(なったように見える)。暇空氏との連携も解消されます。
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